「ヨネックス トマス杯&ユーバー杯 ジャパン2006」大会6日目は、ユーバー杯準決勝2試合が行われ中国とオランダが決勝に駒を進めた。大会5連覇を狙う中国はドイツと対戦した。
中国の第1シングルスは世界ランキング1位のツァン・ニン、ドイツは中国から移籍した世界ランク4位のシュー・ハイウェンの対戦となった。ツァン・ニンは第1ゲーム5−1から連続9ポイントを失い5−10と立ち上がりにとまどいを見せたが、「ラリーポイント制になったことで、常に緊張感を持ってプレーしなければならないし、緊張感が足りない時にはいかに早く自分自身をとり戻すかが大切だ」と精神面を強調し、ここから挽回し21−17で取ると第2ゲームも21−14で押えた。続く第2シングルスは中国の世界ランキング2位のシェー・シンファンが世界ランク10位のジュリアン・シュネックと対戦。シンファンは前日の試合に出場していなかったため「雰囲気を確かめようとプレーした。広いだけに思ったほどスピードがないように感じた」と言いながらも、第1ゲーム21−17、第2ゲーム21−16のストレートで破った。また、ラリーポイント制については「ラリーでつないで、粘るプレースタイルができなくなった。後半は緊張したり、あせる部分がある」とまだ慣れていないようだ。
第1ダブルスの中国は世界ランキング2位のヤン・ウェイ/チャン・ジェウェンがミシェラ・ファイヤー/サンドラ・マリネロをまったく寄せ付けずに21−9,21−4で破り、3−0で中国が決勝進出を決めた。中国の李永波ヘッドコーチは「我々の優勝を阻むことはどこにも出来ない」とつけ入る隙のない布陣に自信をのぞかせていた。
また日本を破ったオランダはチャイニーズタイペイと対戦した。第1シングルスはオランダの世界ランク6位のミア・アウディナ、チャイニーズタイペイが世界ランキング11位のチェン・シャオチェーとの対戦となった。ミア・アウディナの巧みなフェイントと鋭いスマッシュで第1ゲームを21−19で取ると、第2ゲームもケガから復帰したばかりで練習も不足しているというチェン・シャオチェーを21−19のストレートで破りチームに勢いをつけた。第2シングルスはオランダのジュディス・ミューレンディークスがチェン・コーチンと対戦した。世界ランクで上回るジュディス・ミューレンディークスが第1ゲーム18−20と追い込まれながらここから粘りを発揮し、最後はネット前をつめて22−20の逆転で勝つと第2ゲームも相手のミスをついて21−17で決勝進出まであと1勝とした。出来れば3−0で勝ってダブルスの試合をせず決勝に進みたいと話したミア・アウディナの願いが通じたのか、オランダのカリナ・デ・ウィットとパイ・ミュンジュとの戦いはファイナルゲームにもつれこんだものの、長身をいかした鋭いスマッシュで終始リードし21−15でものにして、結局3−0のストレートで勝ち決勝で中国と対戦することになった。
地区予選以降ケガや引退等で選手3人が欠けた中での戦いに、ヴァン・ドールマレン マネージャーは「試合を通して経験を積み強くなってきている。中国は強いが、日本に勝ったように対戦してみないとわからない」と試合を楽しみにしていた。
過去ユーバー杯に出場した芝スミ子(旧姓・北田)さんは「大会には独特の雰囲気があり魔物が潜んでいる。オランダはミア・アウディナのプレーのように、ミスをせずしっかりつなぐスタイルがチームに浸透しており、精神的にも強いものがある。世界はやっぱり強い」と感想を述べた。