トマス杯とユーバー杯代表が東京で敗れてしまったあと、韓国は韓国バドミントン至上最低の悪夢の渦中にいた。男子が奮い立ったマレーシアに負け、チャイニーズ・タイペイに女子が負けてこの日最大の波乱が訪れた。
なんてクレイジーな日なんだ!!仙台から東京への移動日、もしくは休息日を1日置いて、準々決勝に進出したチームだけが、仙台より2倍の規模の東京体育館でプレーする権利を獲得した。しかし驚きはそれだけではなかった。東京体育館は、マレーシアやインドネシアのようなバドミントン人気国でない日本からの超満員の観客で溢れた。1万人の観客が予想外の勝利や敗北によって選手やチームの感情の渦の準々決勝からチケットの代金に値する感動を得た。韓国はトマス杯でもユーバー杯でも金曜日に行われる準決勝においてプレーすることが出来ないというのは、この日の衝撃的な幕切れだった。
チャイニーズ・タイペイのコーチ、ファン・ペルマディは前日台湾と母国インドネシアから来た友人と会話した際、韓国に勝つことは「Mission Impossible(作戦遂行不可能)」のようなものだと話した。しかし、選手たちは不可能を可能にし、優勝候補の一角を崩した。韓国は非常に若いチームに頼るより他なく、セオをベンチに入れ、ファン、イ、そしてジュンを第3シングルスとしてエントリーした。そして1、2試合目を落としたことはチャイニーズ・タイペイに心理的な勢いを与え、韓国を2/1でリードした。
ジュン・ジェヨンが勝利し、ポイントは再び2/2で並び、決勝点はイ・ヒョジュンとイ・キョンウォンに委ねられた。しかし、韓国チームがいかに経験豊富であっても、新しいポイント制で多くのトーナメントを戦ったことがあるわけではなく、チェンとチェンという韓国よりはランキング下位だがトップレベルのプレーヤーの堅いレシーブに明らかに惑わされているようだった。驚くべきことに、第1ゲームを取ったのはペルマディの選手達で、イ・ヒョジュンとイ・キョンウォンが2ゲーム目を21/17で取った。全くの接戦だった。ファイナルゲームはスリリングで、ポイントを取られる度にチェンとチェンのチームメイトは笑い出すほどだった。チャイニーズ・タイペイが18/16でリードし、19/17に、20/18になり2つのマッチポイントを握るまで、両チームとも試合中完全なリードを奪うことは出来なかった。
韓国が同点とし、経験の浅いペアの方が準決勝進出のチャンスを逃してしまうのではないかと感じた。しかし直後に得点を奪い、3回目のマッチポイントを迎えた。ついには勝利を収め、この歴史的勝利にチームメイトたちは抱き合った。「これは全く予想外の出来事だった。日本に来たとき韓国と対戦することは分かっていて、このステージが到達すべき目標だと思っていた。今年初めからチームとして一緒にトレーニングを重ねてきた。このような団体戦においては、ただ単に個々のクラブで練習するのではなく、こういったことが勝負の分かれ目となると思っていた。しかしこんなに早く実現するとは思わなかった。」とペルマディは話した。
チャイニーズ・タイペイ女子代表は、準々決勝で唯一快勝した中国と対戦するだろう。「私たちは失うものは何もない。選手の中には中国に好成績を収めている者もいる。だから何が起こるかはわかる。」とそのインドネシア人は微笑んだ。「この勝利は合同練習は効果があるということを証明し、またより支援が得られるように母国に影響を与えてほしい。」シングルスの元トッププレーヤーは加えた。
チームスピリットは重要なようだ。香港チャイナとドイツの対戦が行われた今日の東京体育館ではこれは確かにそうだった。ドイツチームは、自信を高めるためにこの1万人の観衆をどのように味方につければいいか理解していた。ビルギット・オーバーザイヤー、ニコル・グレーター、サンドラ・マリネロがコートに現れ、巨大なおもちゃの手を叩き観客と一体となって応援した。たとえ隣のコートで行われていたトマス杯の日本対インドネシアが注目を引いたが、効果はあった。問題はない。ドイツは第4試合に勝ち、初めてのメダルを勝ち取るチャンスがあることを分かっていた。
ワン・チェンと対戦したトップシングルスのシュー・ハイウェンが決定点となった。2回アジア選手権を制したワン・チェンと対戦した最近のヨーロッパ王者は、ワン・チェンが仙台よりも風の舞う体育館でストロークを安定させようとしているうちに、リードを奪った。ワン・チェンがシューのスタミナを使い果たさせるためにその才能を使い出す前に、シューは第1ゲームを21/8で奪った。
その後、ワンは調子を戻し、シューに殆どチャンスを与えず、21/12、21/12でゲームを取った。しかし、ワン・チェンが女子ダブルスでポイントを確保した後に、ドイツはすぐに第2、第3シングルスを取り試合を同点に戻し、最後にジュリアネ・シェンクとニコール・グレーターの最終ダブルスに回った。
勝利を期待され、ドイツ人ペアは失望させず、チョウとウォンを21/9、21/10で倒した。「ドイツはこれまでユーバー杯準決勝に進んだことがなく、非常に歴史的出来事だ。コーチはチャンスは50%だと言っていたので、チャンスはあると思っていた。2/2になったときに自信はあった。しかし、試合に勝つということに集中し続けなければならなかった。」と興奮したグレーターは言った。「試合を楽しみ、リラックスできた。シンガポール戦での勝利が勝利が自信になった、しかし中国と戦わなければならない。また失うものはない、だから私たちはリラックスするだろう。」とシェンクはコメントした。外国出身選手がポイントを取れなかった一方、ドイツ生え抜きの選手が勝利に貢献したということもまた注目に値する。「勿論、フアイウェンが勝利できなかった時、誇りを持って立つことが出来た。しかし、私たちはとても精神的に強いチームで、それが今日は助けになった。」とグレーターは言った。
たとえ、ヤオ・ジエが欠場し日本が有力なためこの日の勝者必ずしも一つの考えでなかったとしても、オランダと開催国日本の試合は接戦になると予想され、確かに接戦になった。最初のポイントをもたらすと期待されたミア・アウディナは、持てる力を全てシンプルに使った森と対戦した。ミアが2ゲーム目マッチポイントをしのいで、1ゲームオールとしたが、森がゲームにとてもフィットし、大興奮の観客の前で21/17でファイナルゲームを取った。
廣瀬に2ポイント目の期待がかかったが、ネットの反対側ではジュディス・ミューレンディークスが奮起し、チームメイトの怪我を補って広瀬を3ゲームで破った。非常に長い間トッププレーヤーとした米倉加奈子が、第3シングルスで決定的な2ポイント目を獲得した。一方で、そのほか全ての試合は終了までに長時間かかった。
日本でもっとも人気のある小椋と潮田も決勝ポイントをあげることを期待されたが、ミア・アウディナとジュディス・ミューレンディークスは再び下馬評をひっくり返し、勝負を決める最終試合の前に2/2とし、松田と赤尾は、急造ぺあのデ・ウィットと新参のジニー・セベリアンと対戦した。この日最後のサプライズは東京体育館に残った大勢の観客たちの好みには合わなかったが、日本が簡単にプレッシャーに負けて、第1ゲームを取ったあと、日本には攻める市井が残されてなかったことだった。全てレシーブと短いクリアは1メートル80センチのカリナ・デ・ウィットに追い風となり、得点するために打ち込み続けた。ポイントを重ね、オランダはファイナルゲーム21/14で勝利した。
「いつものペアで組まなければ日本に対してもチャンスがあると思っていた。なぜならば奇襲をかけられれば集中力を失ってしまう。それが今日起こったことだった。オランダが、グループ首位にならずにトーナメントの一番下に行ったことが正しかったと証明した。3人の選手(ヤオ・ジエ、ヨーロッパ選手権後に引退したベーンハッカー、妊娠中のロッテ・ブルーイ)が今回参加していないため、他に糸口を見出さなければならなかった。上手くいって私たちは非常にラッキーだ。」とヴァン・トーレマーレンマネージャーは満面の笑みで話した。
一方でドイツがオランダと対戦し、オランダがチャイニーズ・タイペイと対戦する。それは全く予想されなかった4カ国の対戦となる!!